○それでも円安が来る○
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■2013年11月20日 ○それでも円安が来る○
☆ 目 次 ☆ 最新金融情報トピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス徹底解読~ ○それでも円安が来る○ _____________________ 最新金融情報徹底解読 ★伊藤誠の特選記事★ ■それでも円安が来る■ ~2013年11月10日 日経ヴェリタスp1より~ ■■■ トピック要約 ある為替ディーラーは終日、 デスクから片時も離れることができなかった。 「数年単位と期間が長めの円売り ドル買いの為替予約の注文」が相次いで入り、 その処理に忙殺されていたのだ。 注文の主は国内の輸入企業。 輸入代金の支払いにあてる外貨を調達するため、 円を売る需要を常に抱えている。 ■輸入の売り、圧倒的 「注文状況を見ると、 輸入企業の円売りのほうが、 輸出企業の円買いより圧倒的に多い」 といった声が 為替市場では頻繁に聞かれるようになった。 ほんの少し前までは、 企業による実需の為替取引といえば 輸出企業がリードするもので、 輸入企業の存在感が上回る などということは考えられなかった。 覆った為替市場の常識。 その根底には、 日本が貿易赤字国になった という変化がある。 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は 9月で15カ月連続の赤字。 半期ベースでは過去最大を記録している。 輸入企業が円売りを急ぎ、 輸出企業は円買いのタイミングをじっくりと待つ。 実需取引の「常識」は様変わりしてしまった。 ■需要構造が大転換 1日に数兆ドルが飛び交う巨大な為替市場。 取引の9割程度は ヘッジファンドなどの短期取引が占め、 実需の取引は1割程度にとどまるとされる。 だが、中長期的の為替相場への影響力では、 いずれ反対売買される短期取引よりも、 一方向の実需取引が上回る。 貿易赤字を背景にした実需取引の変化は、 円安圧力が「漢方薬」のように じわじわと効いてくる可能性を示唆している。 ■■■ FP伊藤はこう解読する 「日本は輸出大国ではなくなった」 ということですね。 ■原発停止に伴う燃料費の増加は3.8兆円 最大の原因は 原発停止による燃料の輸入増です。 原発再稼働はかなりハードルが高く、 仮に原発再稼働になっても 原発停止に伴う燃料費の増加は3.8兆円なので、 12年度の貿易赤字実績8兆円を 黒字にすることはできない計算になります。 ■輸入価格が更に物価を上げる ここで考えるポイントは、 物価が2%上がり、 消費税が10%になり、 円安が続き 輸入価格が更に物価を上げる可能性がある という点です。 最近では キュピーマヨネーズが5年ぶりに値上げ。 その証拠といえるでしょう。 ■長期の変動住宅ローンが危ない? 円安基調は続くような気がします。 これで金利が上がったら・・・・。 長期の変動住宅ローン 危険になってきたように感じます。