○日本国債ラスト・バブル○
FP知恵の木 無料週刊ナレッジメール バックナンバー
■2013年03月27日 ○日本国債ラスト・バブル○
☆ 目 次 ☆ 1.最新金融情報トピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス徹底解読~ ○日本国債ラスト・バブル○ 2.充実人生クラブ ~人生を部活動のように楽しむ~ ○誰の心にも名作がある○ _____________________ 1.最新金融情報徹底解読 ★伊藤誠の特選記事★ ■日本国債ラスト・バブル■ ~2013年3月24日 日経ヴェリタスp1~3より~ ■■■ トピック要約 黒田日銀が導く人類未踏の低金利 黒田東彦氏が20日、日銀総裁に就任。 21日の就任会見でさっそく 「可能なすべての手段を講じる」などと、 金融緩和に強い意気込みを語った。 中央銀行(日本銀行)には逆らうな 日銀が国債をどんどん買うだろうと市場予想 日銀の新体制にひれ伏すかのように翌日22日、 10年国債利回りは0.555%と 9年9ケ月ぶりの水準に低下した。 実体経済では説明つかない 日経平均は上昇し長期金利が低下している。 実体経済では説明つかないことがある。 1619年にイタリアで記録した 世界市場最低の金利1.125%を、 日本の10年物国債利回りが下回ったのは1998年。 その後、1%割れが定着し、 2003年6月には0.43%まで低下した。 人類未踏の低金利 とまで言われた水準に再び挑もうとしている。 2003年5月にりそな銀行の国有化が決まった当時と比べて 国債買いの理由は見つけにくい。 それでも当時の水準を窺おうとする市場の動きに、 「バブル度」の高さがうかがえる。 ■■■ 今の日本の状況をおさらいしましょう。 黒田日銀総裁と日本政府は、 2%のインフレ目標まで金融緩和を行う と言っています。 これは、日本国債を日本銀行がじゃぶじゃぶ買って、 お金を日本国内にじゃぶじゃぶにして、 日本の景気を良くしたいということです。 日本銀行が国債をじゃぶじゃぶ買うと 宣言している(しているようなもの)ので、 日本国債を買う人が先回りして買い、 利回りが下がっています。 市場は日銀がどんどん国債を買うだろうと予想し、 国債の利回り(金利)が低下しています。 教科書的には株価が上がっている今、 国債金利が低下することは説明つきません。 が、それ以上に 日銀が国債を買うという予想が勝っている ということです。これが 中央銀行(日本銀行)には逆らうな ということになります。 次に、お金がじゃぶじゃぶ=景気が良くなる との連想により、株が先回りして、高くなっています。 筋書き通り、デフレを脱却すると、 こんどは実体経済通りに金利が上昇する と、識者は警戒しています。 逆に、筋書き通りにいかない場合(日本破綻)、 日本の借金(国債購入)が膨れ上がるので、 誰も日本国債を買う人がいなくなり、 金利が急上昇し (悪い金利が上昇=ギリシャのような状況) 株価は急下落する と識者は警戒しています。 いずれにせよ、急ピッチの金利上昇の可能性があり、 住宅ローンを固定金利にシフトするなど リスク回避を呼びかけています。 繰り返される国債バブル崩壊の歴史(p5) 売りが売りを呼び、長期金利は短期間に急上昇する。 日本の歴史的に見ると、1970年以降4回の 国債バブル崩壊と金利急上昇が起こっています。 「国債バブル崩壊の歴史」は繰り返され、今まさに 「国際バブルのラスト・チャンス」 といえるでしょう。 _____________________ ※ご感想やご質問はこのメールにご返信くださいね! 励みになります!^^ _____________________ 2.充実人生クラブ~人生を部活動のように楽しむ~ ■誰の心にも名作がある■ Aさん来訪 充実人生クラブのメンバーAさんが 先日八王子サロンを訪問下さいました。 Aさんご夫妻は、古希を超えてますます仲睦まじく 私たちの憧れです。 そしてご夫妻とも勉強家。 金融と経済の勉強会や ワイン造りやワインセミナーなどにも 積極的にご参加くださっています。 「2週間に1回のメルマガも新鮮に感じて とても楽しみにしていますよ」 と言ってくださって・・・ウレシイ~(泣) そして今回、Aさんは、JJCメンバーの特典である コーチングもご体験下さいました。 ご主人様は今なお現役で癌の薬の開発の研究を 続けておられ、実は4月から 福島の大学へ招聘されたため Aさんも一緒に引越をされることになったのだそうです。 見知らぬ土地への転居。 様々な不安を抱えていらっしゃったとのことですが、 お話をしてみると、すでに吹っ切れているご様子。 奥深い人生を振り返りつつ 人間の無限の可能性への信頼をベースに 未来の「ありたい姿」と「今ここ」について語り合い 話はつきませんでした。 「五行歌」との出会い Aさんは長寿のご両親の介護を長い間経験されたそうです。 心身とも本当に大変な状況の中で 偶然出会った「五行歌」は、心の救いとなったそうです。 以来、Aさんは五行歌を創り続けています。 ご友人の吉川敬子さんも五行歌の歌人。 www.teinenjidai.com/saitama/h22/12/index.html 昨年、Aさんのご紹介で吉川家を訪問したFP伊藤。 自分の書籍「今相談したいカリスマFP」を差し上げ http://bkc.co.jp/2012/11/813.html 吉川さんの歌集「時の鎖」をプレゼントして頂きました。 「充実人生クラブ」のお話をすると、 とても共感して下さったとのことでした! 「時の鎖」・・・ 心の名作 吉川さんの歌集は一気に読みました。 「こんな歌い方があったのか」 と心打たれながら。 「俳句や短歌のようなルールや難しさがないので 私にもやれるわ、って思ったのよ。」 とAさん。 確かに。 そんな安心感がありながら 真実を見つめてやまない 吉川敬子さんの生き方に安堵し 懐かしさを感じながら、 共感している自分がいました。 吉川敬子さんの歌を 少しご紹介させて頂きますね^^ ======== 問いも答えも 内包した 一生命体 一生かかって どれほど覗けよう ======== 孤高の満月は 宇宙に一人の 私であることを くっきりと 自覚させる ======== 未だ 火種は 心奥に在る どうにもならない 自分という ======== 痛快なくらい 明らかに なってゆく マネーゲームの虚構 経済大国の痩せた実像 ======== 女の眼で 私の物差しで あなたに 期待し続けた悲劇が 今は喜劇にも思える ======== 男の眼で あなたの物差しで 私は どう映っているのだろう 怖い ======== あなたには あなたの 愛のかたち それを信じるまでに かかり過ぎた時間 ======== 夫婦だって 勝負です そりゃあ 愛しきった方が 勝ちです ======== 介護する者にしか 解らないよと 涙声の 妹の電話に 心で頭を下げるばかり ======== 良心という 嫁という 女という 呪縛が鈍色に光る 老人介護 ======== 我よりも 弱き人の 心に映っている 私の画像こそ 私の品格 ======== 出てきた 下宿先宛ての母の字 「小包み送ったよ」 逝った日より 鮮烈な死 ======== 生きるって 好いことかと 問いたげな 少年の眼差しに 毎日が答えでありたい ======== 「やり返す」と つぶやく少年の 冷えた手に 熱いココア 一杯のせる ======== ゲームばかりと 愚痴られる 少年の淋しさは 愚痴る母親の 淋しさに重なって ======== かく ありたいと 強く想像しよう 可能性への 一歩だ ======== もう 春の手応えなのですね あなたの 剪定する鋏の音が 口笛のよう ======= 誰の心にも名作がある Aさんや吉川さんの先生である 草壁焔太氏の講演をYouTubeで見つけました。 子ども~若者が創る五行歌もまた新鮮ですね! www.youtube.com/watch?NR=1&feature=endscreen&v=IDtendNJMQo 小さな日常から 真理探究まで こんなふうに歌に綴れたら 素敵だなあと思いました。