○滞留したお金が日本国債を買い支え○

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■2012年09月19日 ○滞留したお金が日本国債を買い支え○

☆ 目 次 ☆

1.最新金融情報トピックス 
~「知恵の木」流、日経ヴェリタス徹底解読~
○滞留したお金が日本国債を買い支え○

2.充実人生クラブ ~人生を部活動のように楽しむ~
○JJC紹介とワイン造りのお誘い○

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1.最新金融情報徹底解読 ★伊藤誠の特選記事★
■滞留したお金が日本国債を買い支え■
~2012年9月16日日経ヴェリタスp54より~ 
■■■ トピック要約

毎年500億円積み上がり
滞留したお金が日本国債を買い支えている。

銀行は事実上、10年以上入出金などの
取引きがない口座を通常のオンラインシステムから
切り離して管理する。
これがいわゆる“休眠預金”と呼ばれるものだ。

残高1万円以上の口座には
あらかじめ銀行から郵便で連絡するが、
1万円未満の場合は連絡なしに移行する。

毎年“休眠預金”に入る口座は、
約1300万口座、約850億円分もある。
休眠したとはいえ、お金の引き下ろしは可能だ。

商法上の規定では、最後の取引きから5年たつと
預金者の財産権は消滅するとされるが、
銀行業界の慣例としては
「何年たっても払い戻しに応じるのが基本」としている。

その結果、年約350億円が払い戻される。
それでも、差し引き約500億円が、
“休眠預金”に積みあがっていくわけだ。

銀行としても増え続ける休眠預金を放置できない。
会計処理上は、“休眠預金”になったものを毎年、
その期の「雑役」として利益計上している。

日本の銀行には膨大な口座数が存在する。
なんと計12億口座。
赤ちゃんまでいれて1人10口座持っている計算だ。休

眠預金の活用を進めている英国では、1.5億口座、
韓国も1.7億口座だという。
なぜ日本の口座数はこんなにも多いのか。

まず考えられるのが「貯蓄好き」の国民性。
次に、本人確認が厳しくなる前は、
子どもやペットの名前でも口座開設が可能だった。

日本の個人金融資産は1500兆円。
その6割を預貯金が占める。
だが、それはもはや成長マネーの供給減になっていない。

貸出しに回している予貸率は長期低落傾向。
お金は銀行内に滞留し日本国債へと向かっている。
これこそが日本経済の根本的な問題点。
“休眠預金”はその象徴と言える。

■■■

なんと計12億口座。
赤ちゃんまでいれて1人10口座持っている。
これってすごくないですか。

自分がいくつ口座をもっているかわからないのは
当然ですね。
私の父母も高齢になり、病気もしました。
私の父母は自分から、
口座や保険を管理してほしいと言い出し、
私が銀行名と口座番号・残高を紙で持っています。

保険証の番号と保険会社名も紙に控えてあります。
親は安心していることと、
満期になる定期預金や保険があるたびに
“そんなのあったの”
とビックリしています。

1500兆円。その6割を預貯金。
そのまた6割以上を60歳以上が保有しています。
なんと5400兆円です。

このお金が日本国債になっているので、
日本経済にとって良いことはまったくなしです。

高齢者が本当の価値を実感し、
喜んでお金を使う場があったらいいですね。

充実人生クラブhttp://www.jyujitsujinseiclub.org/index.html
という場で、その実現を目指しています。

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