○遺産争いは節税の機会も奪う○

FP知恵の木 無料週刊ナレッジメール バックナンバー

■2011年06月08日 ○ 遺産争いは節税の機会も奪う ○

☆ 目 次 ☆


1.最新金融情報トピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス徹底解読~
○ 遺産争いは節税の機会も奪う ○

2.一緒に学ぼう、プラチナ時代のこと 
○ 「充実人生クラブ」おすすめ! 資産形成・運用セミナーのご案内 ○

3.ちょっと気になる話 ~ライフとマネーのQ&Aから~
○ こだわりのマイホーム計画 ○

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1.「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読
● 遺産争いは節税の機会も奪う ●
-2011年6月5日日経ヴェリタスp54より伊藤誠の特選記事- 

【 現在日本の1年間の死者は約120万人。
財産の多小はともかく年120万件の相続が発生するのだ。
遺産分割が当事者間で話し合いがつかず、
家庭裁判所が関与する件数は右肩上がり。

2008年の遺産分割に関する紛争件数は1万2879件と、
20年間で50%も増加した。
しかもその紛争の約7割が相続財産5000万円以下の案件。
相続=富者の悩み、でないのが現実だ。

相続税を実際払った人は日本人全体の4%。
でもそれはもろもろの特例が使えて、節税できてこそ。

相続税の申告・納付期限は死後10ケ月以内。
それまでにもめていたら、
1億6千万円まで相損税のかからない「配偶者の税額軽減」や
240JIS+2D56までは相続する自宅の価値を8割引で計算できる
「小規模宅地の特例」も使えない。】

相続を争続と書き表すことがよくあります。
相続対策とは節税を意味します。
争続対策とは家族間の争いを納めることを意味します。

FP知恵の木ではこの2つの相談を何度も経験しました。

■相続対策

現在、相続税のしくみは
5000万円+1000万円×法定相続人の数までが
非課税になっています。

夫が亡くなり、母と子供2人が法定相続人の場合、
上記計算式にあてはめると8000万円となります。
亡くなられた方が財産を8000万円以上お持ちの方は数が少なく、
相続税を実際払った人は日本人全体の4%ということになります。

今年4月1日以降施工されるはずだった(大震災等でまだ決定していない)
相続税の改定案が、
3000万円+600万円×法定相続人の数となり、
母と子供2人が法定相続人の場合、上記計算式にあてはめると
4800万円となります。

こうなると、相続税を実際払う人がぐっと増え他人ごとではなくなります。
該当しそうな方はご相談を。

■争続対策

親子兄弟姉妹、さらにその配偶者まで含めると全員仲が良いというケースは
少ないのではないでしょうか。

今回のヴェリタス誌の記事では、
兄夫婦が父の家にもどり母の面倒をみる、というケースが掲載されています。

兄は母の面倒を見るのだから、財産を多く取得するのは当然と主張し、
弟は兄が実家にもどることにより居住費用がかからないのだから、
その分弟が財産をもらうのが当然であると主張しています。

何が常識で何が非常識であるか自分の感覚でものを言うので、
話がまとまるわけがありません。

ファイナンシャルプランナーはこの争続が起こらないよう
第三者的立場で仲介をすることが仕事です。

第三者が中に入ると何が常識で何が非常識であるかを
多くの事例から説明できるので、話がまとまるケースが多々あります。

家庭裁判所も同じような役割で調停ということを行います。

調停委員という第三者の一般人が仲介に入るのですが、
家庭裁判所までいく前に折り合いがつくほうが良いでしょう。

最悪のケースは弁護士にまで行くケースです。
弁護士の仕事は依頼者の利益を最優先するため、
より多くの金銭を獲得することを目指します。
もちろん費用も高額になります。

弁護士とファイナンシャルプランナーの違いは、
弁護士が依頼者の利益を最優先することに対し、
ファイナンシャルプランナーはお互いの妥協点を見つけだし
理解してもらうことです。

弁護士や家庭裁判所までいくと、その後親子兄弟姉妹の中は
途切れたままになることが多いようです。
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◆【 ご質問にお答えします 】

わからないところ、気になる点はありませんか?
ご質問があれば、どうぞお気軽にお問合せください。
こちらへメールください → fp@chienoki.com
回答の際の参考とさせていただくため、
お住まいの都道府県、お名前、年齢層もお書きくださいね。

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2.一緒に学ぼう、プラチナ時代のこと
● 「充実人生クラブ」おすすめ!資産形成・運用セミナーのご案内 ●

メルマガ発行責任者の伊藤礼子です。いつもありがとうございます!
このコーナーでは、すべての人に訪れるプラチナ時代を
【輝く】ものにするため勉強中です。
今まで、こんなことを取り上げてきました・・・
(バックナンバー http://k.d.combzmail.jp/t/hhtb/a0uni2w0aigfjmj4sm )

◆1月 
不安がいっぱい、アラフォーの未来
プラチナ時代の収入と支出
リバースモーゲージ

◆2月
年金

◆3月
プラチナ時代の働き方
高齢者施設
高齢者施設のお値段・介護保険

◆4月
資産作り~投資信託~
投資信託を分析してみよう

◆ 5月
資産作り~ETF~
資産作り~新興国債券、海外REITファンド~
外貨投資のツボ

そして、6月は、知恵の木「充実人生クラブ」おすすめの
資産形成・運用セミナーをご案内しています!
⇒ http://k.d.combzmail.jp/t/hhtb/a0unj2w0aigfjmj4sm

■ なぜ、今、資産形成・運用が必要ですか?

本メルマガ「充実人生クラブ ~少子高齢化時代の資産設計形成塾~」の
テーマでもあるこの「少子高齢化時代」の特徴とはなんでしょうか?
2011年5月11日号で考えてみました。

○ 国に頼れない

少子高齢化社会では、労働力不足となり国の収入は確実に減少する一方で、
年金、介護保険などの社会保障制度を支えるための支出が増え、
財政難の国に頼り切ることはできません。「自己資産」を確保する必要があります。

○ 公的年金だけでは足りない

1月2月のメルマガでも詳しくみてきましたが、プラチナ時代の生活資金として
公的年金だけでは生活できないという結果が出ています。
2000年には4人で1人の高齢者を支えていたのが、
2025年には2人で1人を支えることになります。

○ 超低金利、預金に頼れない

バブル崩壊後続いている日本の低金利。
リーマンショック、ユーロ圏の危機などの世界不況で
各国の金利が下がっている中でも日本は最低レベルです。
預金があっても増えることは殆どないことが明らかである以上
資産運用を真剣に考えるのは「今」ではないでしょうか。

○ 個人資産の55%の預貯金が眠っている

日本銀行の「資金循環統計」(2009年12月末時点)によれば、
日本の個人金融資産総額は1456兆円で、1人当たり1141万円。
そのうち現金預金が55%(米国では14%)だそうです。

投資信託4%弱、株式投資7%弱、債券3%、保険年金27%
現状ではまだ、日本の資産運用は本当に保守的といえます。

知恵の木はこう考えています。
自己資産を上手に形成し、さらにこの資産を賢く運用する「知恵」
(Financial Wisdom)を啓蒙することが知恵の木の役割だと・・。

日本経済の危機、公的年金制度危機、預貯金の低金利、そして
インターネット時代、グローバル化等々の諸条件を背景として、
資産設計・資産形成・運用のニーズは、ますます高まっています。
知恵の木では、もっと具体的にあなたを応援できないかと考えてきました。

このような中で、同じ志をもつプラスサム総合研究所
( http://k.d.combzmail.jp/t/hhtb/a0unk2w0aigfjmj4sm )とパートナーシップを組んだことを
先週お伝えしました。

■外貨投資信託セミナー開催!

来る6月14日(火)18:00~19:00、市ヶ谷にて
知恵の木のパートナー、資産運用のコンサルティングの
「プラスサム総合研究所」が、無料セミナーを開催します。

セミナーの内容は、4月に本メルマガでも徹底解読した、ずばり
「外貨投資信託」のお話です。

お話しくださるのは、楽天投信のCEO兼最高運用責任者の大島和隆氏。
大島氏は、なんと、最近注目されている「分配型投信」の中でも
分配金利回りを首位独走している
「楽天USリートトリプルエンジン(レアル)毎月分配型」
の生みの親、ファンドマネージャーなのですよ。

投資の世界では、歯切れのよいお話で著名な大島和隆氏。
当日のセミナーでは、外貨型投資信託の魅力とその根拠について
分かりやすくお話しくださいます。

あなたにとって、絶好の「投資」研究のチャンス、
始まりの一歩になるかもしれないと知恵の木では期待しています。

このチャンスをどうぞお見逃しなく! ご案内をいたします。

詳しいご案内は今すぐこちらから↓
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■■■ あなたのお声をぜひお聞かせください! 
お気づきの点、ご感想、ご意見、ご要望等々お聞かせください。

【アンケートはこちらです!】
→ http://k.d.combzmail.jp/t/hhtb/a0unm2w0aigfjmj4sm
【メールのあて先はこちらです!】
→ fp@chienoki.com

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3.ちょっと気になる話 ~ライフとマネーのQ&Aから~
● こだわりのマイホーム計画 ●

■【 住宅購入に関するご相談 】

初めて質問させて頂きます。
宜しくお願いします。

2人とも40代の夫婦です。
夫は会社員(年収900万)、私は専業主婦です。
現在の貯蓄額は5千万くらいです。
(先日、家を売却した分を含め)
毎年の貯金は少ない年でも400万以上はしています。

ただ最近、主人の体調が悪い為、
例えば3年以内に退職する事も視野に含めたライフプランを
考えた方が良いように思えてきた為、相談させて頂きました。
(一度も転職しておりませんので退職金は出ると考えて)

家については、買主さんの意向を尊重して
早々に賃貸マンションに引越してきてしまった為、
私は1年半以内には新たな土地を探して
こだわりのマイホームを建てたいのですが、
主人は冗談半分で2人だからここで充分と言ったりしています。

この様な状態の我が家ですが、今後、家を建てる前提で考えた時、
土地+家でいくらまで使ってよいと考えるべきでしょうか?
主人が古い考えの人間でローンを大変嫌う為、
キャッシュで支払える範囲でしかありえないというのもまた面倒なのですが・・。

貯蓄が何億もあればそれ程迷う事もないのかもしれませんが、
それ程もありませんので迷っているところです。

良きアドバイスを下さいます様、宜しくお願い致します。

■【 CFP伊藤からのコメント 】

こんにちは、『FP知恵の木』伊藤です。
ご相談をお寄せいただきありがとうございます!

43歳で退職されたとします。
退職金が1千万として、43歳の貯蓄額が7千万とします。

65歳から年金受給とすると22年間無収入になった場合。
1年間で400万円生活費として必要と考えると、
400万円×22年間=8800万円となります。

もうおわかりのように、43歳で退職して無収入になると、
65歳までにお金が枯渇しまうでしょう。

退職後の収入について、どう予定するかにより
購入できる住宅の金額がまったく異なります。

何歳で退職して、その後収入がどうなるかを想定してから、
こだわりのマイホームを計画されることをおすすめします。

またのご相談やご感想、お待ちしております。
ありがとうございました!

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