●どうなってるの?「利上げ」と「アジア株」の関係●
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■2011年01月26日 ●どうなってるの?「利上げ」と「アジア株」の関係●
☆ 目 次 ☆ 1. MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~ ●どうなってるの?「利上げ」と「アジア株」の関係● 2.一緒に学ぼう、プラチナ時代のこと ~ アラフォーの輝ける未来のために~ ●リバースモーゲージってご存知ですか?● 3.ちょっと気になる話 ~ライフとマネーのQ&Aから~ ●2世帯住宅から1世帯住宅へ。売却するべきか。貸すべきか。● __________________________________________ 1.MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~ ●利上げとアジア株の関係って?-2011年1月23日日経ヴェリタスより伊藤誠の特選記事- ● 「利上げ恐れるアジア株」 一転軟調、物価情勢にらみ当面調整か よっぽど金融の世界に精通していないと、 大半の方は何を言っているのかわからないのではないでしょうか。 専門用語・業界用語の嵐です。 私なりの表現をすると 「アジア各新興国は物の値段が上がる事をにらみ(物価情勢にらみ)、 利上げをするかもしれないので、株価は昨年上昇していたが、 下がり(軟調)はじめるかも(当面調整か)」 どうですか。ちょっとわかりやすくなりましたか。 でも次がわかりませんね。 ◆物価が上がる→利上げ→株が下がる 1)なぜ物価が上がると国は利上げするのでしょう。 2)なぜ利上げすると株が下がるのでしょう。 1)物価が上がると、みなさん困りますよね。 日本では1980年代がそうでした。 土地・家・物の値段がとんでもない勢いで上がり、 例えばマン(万)ションに対する言葉で オク(億)ションという言葉が生まれ (マンションが1億円出さないと買えない)、 物の値段すべてがどんどん上がっていきました。 みなさん喜んだでしょうか。 まったく喜ばしいことではなく、 なんとか一般庶民でも家が買えるような値段になるよう 国は物価を下げたいと考えます。 そこで利上げです。 利上げをするとみなさんの気持ちはどうなるでしょう。 ・家を買いたい →でも金利が高いからやっぱりやめよう このように、金利を上げると 借金して物を買う意欲が少なくなります。すると、 ・家を買いたい →でも金利が高いからやっぱりやめよう →買う人が少なくなる →マンション販売会社は値段を下げて買ってもらおうとする このように国は利上げすることにより、物の値段を下げることができます。 2)利上げになると借金はしたくないですが、定期預金はうれしいですよね。 定期預金に100万円預けても 1年間で利息は1万円(金利1%)しかもらえないのなら、 多少リスクはあるけれど、株でも買ってみようかな。 ところが、定期預金100万円預けて 1年間で利息が5万円(金利5%)もらえたら、 株は損するかもしれないので、株はやめて定期預金にしよう。 とこうなりますね。 ‘利上げすると株が下がる’ということになります。 今、アジア各新興国は物の値段が上がっています。 中国の話は有名ですよね。 キムチも値上がりしているそうです。 1980年代の日本でも同じことが起こりました。 今から考えればわけがわかりませんが、 山奥の土地や絵画やスポーツカーなど あらゆる物の値段が上がりました。 それでは、このような新興国の株に投資をするのはどうでしょうか。 日本では1980年日経平均9000円が 1990年バブルの頂点で39000円台になりました。 はたして、今、中国、ブラジル、インド、ロシアなどの新興国は 日本の198×年の何年ごろに位置づけされると思いますか。 これにより株がまだ上がるか、頂点が近いか予想ができますね。 ◆ちょっと余談になりますが。 なぜ物の値段は上がる(インフレ)のでしょう。 今日本では物の値段は下がって(デフレ)いますよね。 これはまたいつかご説明したいと思います。 もう一つのキーワードは‘新興国’です。 私は世界を3つ 新興国前・新興国・先進国 に分けて考えてみるとわかりやすいのでは、と考えています。 今度、詳しくお話したいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.一緒に学ぼう 「プラチナ時代」 のこと ~アラフォーの輝ける未来のために~ 昔は人生50年、今は人生半分にすぎません。 少子高齢化時代の今と未来を研究し、あなた流の生き方を探してみませんか。 ●「リバースモーゲージ」ってご存知ですか?● 前回までの復習です。 30~40代の将来に抱いている不安。 「老後の生活設計」が49.4%、「年金」が38.5%。 総務省による平成21年の「家計調査」でわかったことは、 世帯主が60歳以上の二人以上の高齢者無職世帯の 実収入は約22万円で約5万4千円の赤字でした。そして、 この実収入の約85%は公的年金などの社会保障給付でした。ところが、 これからプラチナ時代を迎える人々の年金の受給開始年齢は 60歳ではなく、65歳から。その一方で、 60歳以上の86%以上の人は持家がある、というデータでした。 以上から、これからの時代の救世主として、知恵の木でご提案したいのが 「リバースモーゲージ」です。 リバースモーゲージ(Reverse mortgage)は、高齢者向けのローンで、 自宅の土地建物を担保に年金型の融資を受け、 契約者の死亡時に担保物件を売却して一括返済するという制度。 リバースは「逆の」、モーゲージは「担保」という意味の英語です。 住宅を取得するときの住宅ローンの場合、 不足資金を金融機関から一括して借入れ 毎月一定額を返済していきますが、 リバースモーゲージは、ちょうど、住宅ローンの逆で すでに保有している住宅を担保に一定額の融資を受けるローンです。 返済はせず借入者の死亡時に住宅を処分して 返済資金にあてるという仕組みです。 もともとは18世紀にフランスで誕生したシステムで、 米国、カナダなど欧米ではシニア世代の資金調達手段として普及しているそうです。 日本では1981年に東京都武蔵野市が導入したのが先駆けでした。 また、厚生労働省が2002年12月より、都道府県社会福祉協議会を実施主体として 「長期生活支援資金貸付制度」を実施しています。 しかし、普及率はというとほとんど浸透されていないのです。 2002年にはこんな研究論文があったりもしたのですが。↓ http://www.jbaudit.go.jp/effort/study/mag/pdf/j25d09.pdf 不思議ですね・・。国や自治体では実行力に乏しいということでしょうか? あるいは「自分の家を担保にするなんて」日本人のプライドが許さないのでしょうか。 一般の金融機関では、次の3社がGoogle検索にトップで出てきます。 ・中央三井信託銀行などの信託銀行 中央三井のリバースモーゲージ http://www.chuomitsui.co.jp/person/p_03/p_03_re.html ・都市銀行では東京スター銀行 「充実人生」新型リバースモーゲージ http://www.tokyostarbank.co.jp/products/jyujitsu/about.php ・地方銀行では群馬銀行 リバースモーゲージ「夢のつづき」 http://www.gunmabank.co.jp/kojin/kariru/reverse/ 民間ならリバースモーゲージの普及にもう少し期待ができるでしょうか。 でも、持家所有者85%の人々の多くに適用できる商品なのかどうか という問題があります。 上のリンクをよく見ていただくとわかるのですが、一言で言ってしまうと、 信託銀行は富豪層向け、地銀では地元の人だけが対象のようです。 何より、戸建しか対象ではないのです。年齢制限もあります。 その中で、唯一2010年8月からマンションも対象となったのが 東京スター銀行のリバースモーゲージ。 我々でも利用可能な商品といえそうです。 アラフォーにとっては、先の話かもしれませんが、皆さんの近くに55歳を過ぎ これから人生をますます楽しみたいと考えている すてきなプラチナ時代の先輩がいらっしゃったら この「リバースモーゲージ」制度について教えてあげてください。 知恵の木でも「リバースモーゲージ無料相談」を実施していますので ぜひご利用ください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ●2世帯住宅から1世帯住宅へ。売却するべきか。貸すべきか。● 「人生で損をしないための夫婦マネー&ライフ道場」 (中村夫妻発行、伊藤誠監修)より http://archive.mag2.com/0000111080/index.html ■【 住宅の売却などに関するご相談 】 5年前、土地が約5000万、 建物は約3000万の2世帯住宅を建てました。 家族構成は祖母、父、母、私、妻の5人です。 玄関のみ共有で、他キッチンや風呂・トイレは各世帯に分けました。 親世帯は1階で2LDK、子世帯は2階、3階の3LDKです。 南向き、駅から3分(平地)、商店街や学校も近く、 住環境としては最高です。 この物件を所有するにあたり、頭金2000万円を親が用意し、 私と妻がそれぞれ3000万のローンを受けました。 この度、諸事情で親世帯が家を出て行き、 2世帯住宅としての意味をなさなくなってしまいました。 そうなってしまった以上、私達夫婦二人には、 家自体があまりにも大きく管理上も大変ですし、 また今後も抱え続けるローンのことを考えると、 このまま住み続けるのも得策だとは思えません。 今後、2世帯再同居も考えていないため、 夫婦二人の生活をしていく上で、 今の家を売却してしまった方がいいのか、 まだ築浅なので賃貸物件として残した方がいいのか悩んでいます。 またたとえ、残したところで、2世帯を借りたい方がいるのか、 また月々の返済分(約20万)の家賃収入を得られるのかも不安です。 プラス毎年の固定資産税も払わないといけなくなりますし・・・。 プロの意見を聞かせてください。よろしくお願いいたします。 ■【 CFP伊藤からのコメント 】 こんにちは、『FP知恵の木』伊藤です。ご相談をお寄せいただき ありがとうございます! このご質問に回答するためには、 1)売却したらいくらになるか 2)賃貸に出したらいくらで貸せるか 3)一階のみ賃貸に出すことは可能か 以上の調査をして、具体的な数字を出し A)数字的にどちらが有利か B)気持ち的に私と妻が住み続けたいか、又は別の住居に住みたいか これらを加味し総合してから具体的な行動を起こすべきであると考えます。 まずは、売却予想価格・賃貸予想価格を調べましょう。 知恵の木に不動産担当部門があります。 よろしければ無料でお調べしますのでご一報ください。 またのご相談やご感想、お待ちしております。ありがとうございました! --------------------------------------------------------- 【お詫び】FP知恵の木よりお詫びのご連絡 先ほど配信させていただきましたメールマガジン 『[知恵の木]充実人生クラブ~少子高齢化時代の資産設計形成塾~』ですが、 本文冒頭のお名前に敬称が抜け落ちていたことを深くお詫び申し上げます。 今後このようなことがないよう、 十分注意の上、配信をさせていただきます。 この度は誠に申し訳ございませんでした。 重ねてお詫び申し上げます。 今後ともFP知恵の木をご愛顧賜りますよう、 どうぞよろしくお願いいたします。