●行動ファイナンスって何ですか●
FP知恵の木 無料週刊ナレッジメール バックナンバー
■2011年01月17日 ●行動ファイナンスって何ですか●
☆ 目 次 ☆ 1.MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~ ●行動ファイナンスって何ですか● 2.一緒に学ぼうプラチナ時代のこと ~ アラフォーの輝ける未来のために~ ●不安がいっぱい、アラフォーの未来● 3.ちょっと気になる話 ~ライフとマネーのQ&Aから~ ●住宅ローン借換えのポイントお教えします● ____________________________________ 1.MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~ FP知恵の木代表、ファイナンシャルプランナーの伊藤誠は、日経ヴェリタスを2008年 年初の創刊号からウォッチ、毎週日曜日配信の記事を持論と照らし合わせながら詳細 に読み続けてきました。そこで本年より、最新金融情報からトピックスを厳選し、 知恵の木ニュース読者の皆様のために徹底解読いたします。 ● 投資と行動ファイナンス -2011年1月9日日経ヴェリタスより伊藤誠の特選記事- ● 経済学というととても難しいように感じますね。 この経済学にも前提があります。 それは'人間=合理的に必ず判断する'。 これが大前提になっている学問であることをご存じでしたか。 最近では、リーマンショックやギリシャ金融危機の時に 株を持っている人の多くは冷静な判断をなくし みんなが株を投げ売りし、その投げ売りがさらに投げ売りを加速させました。 結果、合理的な判断を飛び越え 世界同時超株安というとんでもないことが起こりました。 これまでは、”投資は分散投資することによりどこかが上がり、 どこかが下がってもリスクは回避できる” というのが常識だったのです。 しかし、実際には誰も想像しなかった世界同時株安という事態が起こりました。 それでは今はどうでしょう。 今、世界ではリーマンショク前の株価に戻っている国が大多数です(日本はダメですが)。 これを '人間=合理的に必ず判断する' を前提に考えたときに理屈があいません。 このように、'人間=合理的に必ず判断する'が前提では説明できないことが 経済・金融の世界でたくさん起こっています。 この説明のつかない不可解な行動を説明したのが'行動ファイナンス'理論です。 これは'人間=感情で行動する'という考え方です。 この理論を用いると、経済学では合理的に説明のつかなかった、 市場の不可解な現象や人間の不合理な行動の多くが説明できるのです。 例えば‘心に潜む5つのワナ’の1つ ・傷つきたくない症候群 1260人の日経ヴェリタス読者(金融経済に強いと思われる)のうち 現在又は過去に損切りできず、 塩漬けにしてある株をもったことのある人はなんと81%いるそうです。 この私も損切りできず 塩漬けにしてある投資信託をもっています(やっと買値の半分になりました)。 人間は、損10と利益10に同等の感情をもたず、 損10は利益25と等しいぐらいに苦痛と感じるという実験結果があります。 ’傷つきたくない’ という感情が株を塩漬けにするという行動になるというわけです (売らなければ損は確定しない)。 投資家が利食いを急ぎ、損失を放置する状況は”損失先送り効果”と呼ばれ ”利食い急ぐな、損失急げ” という格言もあるほどです。 これに似た投資判断のミスが、 利益が出ているときは保守的になる一方で、損失が出ている場合の'一発逆転狙い'です。 競馬の最終レース効果とも呼ばれますが、 最終レースには大穴を狙う人が多いということです。 '人間=合理的に必ず判断する' でいけば、 この場合最終レースは本命に賭ければ他のレース以上に配当がつきますので これを狙うべきでしょう。 感情的に1発逆転を狙っても、当たる確率は低いですよ。 また、損切り出来ず塩漬けにした場合、次のチャンスは狙えません。 行動ファイナンスという考え方を学ぶのも(あまり難しくないです) 今後の投資に とても役にたつと思います。 入門書紹介 「セイラー教授の行動経済学入門」ダイヤモンド社 「経済は感情で動く」紀伊国屋書店 「予想通りの不合理」早川書房 ....................................................................... 2.一緒に学ぼう 「プラチナ時代」 のこと ~アラフォーの輝ける未来のために~ こんにちは。 2010年12月より、(株)FP知恵の木・法人部門を担当しております伊藤礼子です。 よろしくお願いします! 私の今年のミッションは日本の「50代以降の人生を輝かせる」ために行動を起こすこと なんです。ちょっと大げさ?でも本気なんです!(^-^)v。 世界万人に共通で平等なのは一人にただ一つ与えられる「人生」という時間です。 昔は人生50年といったそうですが、現代では人生半分にすぎません。 総務庁の調査によれば、日本のこの少子高齢化社会では、 総人口に占める65歳以上人口は2055年に40.5%になるそうです。 「知恵の木」では、実は「未来」の50代以降の方々のことを特に考えております。なぜか? それは、いまプラチナ時代を生きている方々とこれからプラチナ時代を迎える方々とでは、 経済環境等の諸条件がまったく違うことから '危機感' を覚えているためなのです。 このコーナーでは、これら外部環境について考察したいと思います。 また、プラチナ時代に待ち受けているであろう様々なイベントや心配事についても ご一緒に学んでいきませんか。 人生の第2幕に賢く備え、いつまでも自分が自分らしく輝くことのできる充実人生を 実現するために! ●不安がいっぱい、アラフォーの未来● JIS+2D21収入の不安 *ミクロ経済と家計* では、世の中の人は自分の将来についてどう考えているのでしょうか。 野村総合研究所が2009年12月に行った「生活者1万人アンケート調査」では、 景気が悪くなると考える人は全体の29.2%、 家庭の収入が悪くなると考えている人は42.0%、 直面している不安や悩みとして「雇用・失業」や「収入や資産価値の低下」が増加し、 家庭の経済的不安が増していると報告しています。 日本FP協会が2010年1月に実施した、 「働きざかり(30代・40代)のライフプランニング意識調査」。 「あなたが生活するうえで、現在および将来について 困っていることや不安に思うことはありますか」 という質問に対する回答結果です。 18項目の選択肢の中で、 「老後の生活設計」(49.4%)をあげた割合は最も高く、その次が「年金」(38.5%)でした。 働き盛りの世代の最大の心配は、定年後の生活設計であることが映し出されました。 「プレジデント」(201011.29号)の特集記事は、有名企業の「実物の給与明細」拝見。 上場会社の74%が年収ダウン!と報じました。 驚愕のデータは、生活保護世帯数の増加の実態です。 知恵の木ホームページの動画 http://www.chienoki.com/ のなかでも 厚生労働省が発表した生活保護世帯数の増加グラフと共に、ご説明しています。 日本における生活保護世帯数は、 1952年以降1995年までの40年あまり 60~80万世帯で推移してきました。しかし、 1995年には約60万世帯であったのが、2009年では125万世帯以上になりました。 生活保護世帯数は15年間で倍以上になってしまったのです。 これは、高齢期に生活資金のない人が劇的に増えることを意味します。 国の社会保険支出は増加し、国の借金が増える原因となることは間違いありません。 ■ そもそも、高齢期の生活費っていくら位かかるものなのでしょうか。 そして平均収入はどの位だと思われますか? 次回に続きます。 ....................................................................... 3.ちょっと気になる話 ~最近のライフとマネーのQ&Aから~ ●住宅ローン借換えのポイントお教えします● 「人生で損をしないための夫婦マネー&ライフ道場」(中村夫妻発行、伊藤誠監修)より http://archive.mag2.com/0000111080/index.html 【住宅ローンに関するご相談】 いつも大変楽しく、そして勉強させていただいてます。 東京スター銀行の預金連動型スターワン住宅ローンという商品がありますが、 非常にいい商品の気がします。 しかし、周りで住宅ローンをこの商品にしたという人を今のところ知りません。 東京スター銀行は外資系だからか、不動産屋が薦めないのかどうかはわかりませんが、 何かこの商品に問題点、気をつけるところがあるのでしょうか。お教えください。 よろしくお願いいたします。 【CFP伊藤からのコメント】 こんにちは、『FP知恵の木』伊藤です。 ご相談をお寄せいただきありがとうございます! 東京スター銀行の預金連動型スターワン住宅ローンはとても良い商品です。 周りで住宅ローンをこの商品にしたという人は、こちらではたくさんいますよ。 FP知恵の木でも推薦しています。 ▼以下の場合、圧倒的に有利になります ・新規住宅ローンの場合 頭金が30%以上用意できる、または 購入以降貯蓄が毎年50万円以上貯蓄できる余裕がある ・住宅ローン借り換えの場合 現在、預金が住宅ローン残高の30%以上持っている、または 毎年50万円以上貯蓄する余裕がある ▼東京スター銀行の預金連動型スターワン住宅ローンが不利なケース ・住宅ローンの新規の場合頭金がほとんどない ・住宅ローン借り換え預金がほとんどない さらにビックリは、住宅ローンの借り換えに関して東京スター銀行へ一度も銀行に足を 運ばず、郵送で完結できるので日本全国どこでも対応ができる点です。 今回クリスマス・お年玉プレゼントとして 『東京スター銀行への借り換えメリットいくら診断』を無料で行います。 さらに東京スター銀行への借り換え郵送事務手続きも無料で支援いたします。 ご希望の方はメールにてご連絡ください。