●アグフレーション到来!?●

FP知恵の木 無料週刊ナレッジメール バックナンバー

■2011年1月19日 ●アグフレーション到来!?●

☆ 目 次 ☆

1. MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~
●アグフレーション到来!?● 

2.一緒に学ぼうプラチナ時代のこと ~ アラフォーの輝ける未来のために~
●アラフォーの未来、プラチナ時代の収入と支出はおいくら?●

3.ちょっと気になる話 ~ライフとマネーのQ&Aから~
●ああ、住宅。借りるべきか、買うべきか。 どっちがお得?●
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1.MONEYトピックス ~「知恵の木」流、日経ヴェリタス最新金融情報徹底解読~
● アグフレーション到来 -2011年1月16日日経ヴェリタスより伊藤誠の特選記事- ●
「アグフレーション」 という言葉をご存じでしたか。
私は初めて聞きました。
農業を意味する「アグリカルチャー agriculture」と
物価上昇の「インフレーション inflation」
を組み合わせた造語だそうです。
簡単にいうと今後世界の食料価格は高騰するということです。
世界の食料価格指数といって“世界の食料価格が高いか安いか”
を表す指数が、2010年12月に過去最高を記録したそうです。

世界の人口をご存じですか。
国連によると現在世界の人口は68億人とのこと。
2050年には91億人になるそうです。
40年間で23億人増えるわけです。
現在68億人の水と食料が足りていると思いますか。
世界では餓死している人がたくさんいると聞きますよね。
これが40年間で現在の人口の1/3以上が増えるんですよ。
誰でもどうなるか想像つきますね。
投資家のジム・ロジャーズという人(有名人)は
今後10年間で原油は200ドルに、
穀物価格は過去に経験のない未体験価格になる、と予想しています。
簡単に言うとガソリンはリッター300円、
食パンの価格は想像つかないということでしょうか。
金融やサービスの時代が終わり、農業の時代がくると予想しています。
この人ジム・ロジャーズは、中国の時代を予見し、娘に中国語を学ばせるため
なんと、家族でアメリカからシンガポールに引っ越したそうです。
さらには、米国の不動産バブルを予測し、2007年にシンガポールに移住する前
米国の主要金融株を軒並み空売りしたというからすごい。

私の結論ですが、
穀物や水などの食料品に投資するのも良いと以前から考えていました。
また、子どもは銀行など金融機関に就職させるよりも
農業をやらせたほうが、成功できるのではないでしょうか。
日本は食料の大半を輸入していますが、
高くて買えない。さらには海外からも売ってくれない。
そんな時代がくるかもしれません。

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2.一緒に学ぼう 「プラチナ時代」 のこと ~アラフォーの輝ける未来のために~
●アラフォーの未来、プラチナ時代の収入と支出はおいくら?●
 
昔は人生50年、今は人生半分にすぎません。
少子高齢化時代の今と未来を研究し、あなた流の生き方を探してみませんか。

ところで、いきなり脱線しますが、この「プラチナ時代」という言葉・・
私、伊藤礼子の“造語”のつもりでした。
しかし、この言葉 すでに造語していた方がいらっしゃることを知りました(遅い?)
それは畏れ多くも、作家の渡辺淳一氏による「プラチナ世代」
シニア世代とその予備軍をひとまとめにしてしまい
シルバーより地味でなくゴールドほどケバケバしくなく
プラチナのように長く輝き続けましょう
ということなのだとか。ご参考まででございます。

さて、お話をもとにもどします。
30~40代の将来に抱いている不安は
「老後の生活設計」が49.4%、「年金」が38.5%、ということを、先週確認しました。
それでは、実態はどうなのでしょうか。

●年金だけでは足りない
総務省による平成21年の「家計調査」結果があります。
世帯主65歳以上で二人以上の高齢者世帯の場合の1ヶ月の平均収支。
無職世帯の実収入は227,065円
可処分所得(実収入から税金や社会保険料を控除した額)は196,215円
消費支出は240,224円
△41,009円の持ち出しとなっています。

世帯主が60歳以上の二人以上の高齢者世帯の場合。
無職世帯の実収入は222,563円
可処分所得は190,395円
消費支出は244,619円
△54,225円の赤字です。
収入の約85%は公的年金などの社会保障給付、15%がその他となっています。
この不足分は,貯蓄などの取り崩しで賄っているということです。

●ここで、リマークです!
これからプラチナ時代を迎える人々の年金の受給開始年齢は60歳ではありません。
65歳からになります。

次に、この消費支出244,619円の内訳をみてみましょう。
食料62,652円、住居14,546円、光熱・水道20,435円、家具・家事用品9,711円、
被服7,759円、保健医療14,827円、交通・通信25,216円、教養娯楽28,424円、
その他 61,049円
ちょっと細かいでしたが・・(ふぅ~疲れました・笑)

実は、支出内訳で気になるところがあるんです。
住居費の14,546円です。
これは、明らかに60歳の時点では、住宅ローンは支払っていないという数字です。
もし、住宅ローンが例えば月々10万円が残っているとすると・・
毎月15万円以上の赤字ということになります。ちょっと、ゾクっとしますね。

住居に関連して、もうひとつデータがあります。
これも総務省「家計調査」による
年代別にみた持家率(平成21年平均)です。
~29歳 7.8%、30~39歳 42%、40~49歳 68.9%、
50~59歳 78.9%、60~69歳 86.2%、70歳~ 86.6%

●60歳以上の人は86%以上が持家というのが、実態のようです。

家は持っているが、お金は足りない。
これがアラフォーの未来の姿でしょうか?

さらに、先週ご紹介した驚愕のデータも忘れてはなりません。
日本における生活保護世帯数です。
1995年60万世帯、2009年125万世帯以上(15年間で倍以上増加)
高齢期に生活資金のない人は劇的に増えるのです

このような、実態を踏まえ、知恵の木でご提案したいのが
「リバースモーゲージ」です。
“家は持っているが、お金は足りない” 不安から、
あなたを解放してくれるからです。

知恵の木のホームページ動画で、概略をご説明していますので
ぜひご覧ください! http://www.chienoki.com/
 
■   次回は、「リバースモーゲージ」について詳しく学びたいと思います。

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●ああ住宅。借りるべきか。買うべきか。 どっちがお得?●
 
「人生で損をしないための夫婦マネー&ライフ道場」
(中村夫妻発行、伊藤誠監修)より
http://archive.mag2.com/0000111080/index.html

【住宅購入に関するご相談】 

はじめまして
東京都世田谷区にすんでいる者です
住宅について相談があります
現在は賃貸に住んでいますが、4月に更新があることと
去年子供が生まれ、4月から保育園に入れるのですが、
保育園が現在の住まいから遠いため引越しを考えています
現在賃貸住宅を探している最中なのですが、
このまま賃貸に住み替えるよりは購入するというのは
どうなんだろうかと迷っています
夫:43歳
私:31歳
子供:0歳4ヶ月

昨年の世帯年収は800万ほどです
現在の家賃は14万7千円(駐車場代込み)
4月からは保育園代(6万4千円)がかかってくるので、
今度の住まいは駐車場込みで13万に抑えなければいけません
夫の年齢のことも考えて住宅ローンを組むなら
ここ2~3年以内ではないのかと思います
私はまた賃貸に住んで敷金礼金などの費用を払うのであれば
購入して少しでも早く住宅ローンの支払いを始めたほうが
いいのではないかと思っています。
 
夫は4月まであまり時間がないので
とりあえず賃貸に引越しし、そのあと購入について
じっくり考えたら?と考えています

ただ購入するとなると、現在の世田谷区では予算的に厳しいため
千葉のあたりにでもと考えています
そうなると保育園も探しなおしになってしまいますが・・・

今のタイミングは住宅購入のタイミングとしては
どうなのでしょうか?
ちなみに購入となれば頭金は200万ほどしか用意できません
でも賃貸に13万も払うのであれば、住宅を購入し、
ローンの月々返済額のほうが安くなるのではないか?
と思いますがどうなんでしょうか?
 
【CFP伊藤からのコメント】
 
こんにちは、『FP知恵の木』伊藤です。
ご相談をお寄せいただきありがとうございます!

ご家族の年齢構成がポイントです。
25年後を考えてみましょう。夫68歳、妻56歳、子供25歳です。

13万円の家賃×12か月×50年=3900万円です。
さらにこの先一生、13万円の家賃を支払わなければなりません。

3000万円の住宅を購入した場合、総支払額は3814万円です。
25年で住宅ローンを組んだとすると、
毎月の返済額は12万7156円(金利2%)
この後の住居費用は管理費・修繕費のみです。

また賃貸に住んで敷金礼金などの費用を払うのであれば、
購入して少しでも早く住宅ローンの支払いを始めたほうがいいという
奥様の考え方が正解です。

住宅購入を前提に考えれば、
このタイミングでさらに賃貸に引っ越しをする費用は無駄になります。

よろしければ、将来のライフプランにあった住宅購入探し、
その他のお手伝いをさせていただきます。

『FP知恵の木』のホームページをご覧いただき是非ご一報ください。
 
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またのご相談やご感想、お待ちしております。ありがとうございました!

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